面倒くさいので寄り道でもして
久々に適当にブログで検索して適当にこのブログ選んだんだけど、
自分が隷属している会社のPCでこのブログ見たら、
Internet Explorerだとちゃんと改行が反映されておらん。
いろいろ工夫してみたがダメなので、
別のサービスに映り変えようかなと思って面倒くさい。
最近は何でもかんでも面倒くさくて仕方がないナ。
面倒くさくて仕方がないけどこういう時になると
音楽とか本とか映画とか、
大学生の生意気盛りだった頃に夢中になったモノには
ことごとく助けられる。
数ヶ月前、派遣社員としてのバビロンライフに本当に嫌気がさしていた時、
友人から大西巨人という妙な名前の作家の本を借りたんだ。
その巨人というオッサンは実際あまり知られていないんだけど、
文学界では相当に評価の高い人だとかで、
そのヨーセーという友人は文学が大好きな珍しいタイプの人間なんだが、
その彼が気焔をあげてオレにその巨人さんの本を薦めてきたんだ。
「これ、ホントすごいんだよ。
いや正直今まで読んだ日本の小説の中で一番すごかったかも」
ヨーセーというのは興奮すると人目も気にせず身体全体で興奮しちゃう
子供なような人間だからその勢いに押されてオレも
「じゃあ、とりあえず読んでみるよ」
で、その時借りた『神聖喜劇』という本が実際ホントにすごいんだ。
一冊500pくらいの文庫で全5巻。
しかも内容の大半が和洋を問わぬ古典文学からの引用。
話の中心は東堂2等兵という人間の一人称で語られる
日本の軍隊のリアルなソサイエティーの内情。
怖さというというよりは異様さで、
つきつめていくとそれが紛れもない滑稽さに繋がるんだけど、
普通の戦争小説では絶対に描かぬであろう些細な間抜けな、
「大根は軍事機密か」という事件などが、
過剰な精度で再現されるんだ。
「大根は軍事機密か」が気になる人は是非実際に読んでみてほしい。
気軽に薦められる本ではないけどね。
東堂2等兵という主人公の、確か、たった2ヶ月だか3ヶ月だかの話を、
その巨人というオッサンは、25年もの歳月をかけて書いたそうだ。
まあ、謎は多すぎてきりがないんだけど、
とにかくオレはその頃その本を仕事の行き帰りの電車の中で
眉間に皺寄せて難しい顔をして読んでいたんだ。
その時オレは東堂2等兵が物語の中で直面している「軍隊」という組織と、
今、オレが通っているバビロンという社会とが
明らかにダブっているように感じられ、恐縮だが、
東堂2等兵の奮闘ぶりに己の頼りない背中を支えられるような気がしてた。
励まされるというよりは、耐えろ、耐えろ、と言われるような感じで。
なんて偉そうなこと言っときながら実はオレ
まだその本を全部読み終えていない。
3巻まで読み終えて疲れたので休憩中である。
それというのもヨーセーがその5巻の分厚い本の束を貸してくれた時、
でもこれ、オレも読むのに半年くらいかかったから
玄ちゃんも途中寄り道しながらとか、無理しないで読むといいよ、
というような風変わりなアドバイスをくれたからなのだ。
しばらく経ったらまた読もうと思っている。
オレはただ音楽とか文学とか映画とかが、気分が滅入ってしまった時とかに、
そんなに期待していなかったのに想像以上のエネルギーをくれることがある、
ってなことを書こうと思っただけなのに
大西巨人の『神聖喜劇』のハナシを書いただけで随分と草臥れてしまった。
寄り道をして寄り道をして生きていけたらなあ。
自分が隷属している会社のPCでこのブログ見たら、
Internet Explorerだとちゃんと改行が反映されておらん。
いろいろ工夫してみたがダメなので、
別のサービスに映り変えようかなと思って面倒くさい。
最近は何でもかんでも面倒くさくて仕方がないナ。
面倒くさくて仕方がないけどこういう時になると
音楽とか本とか映画とか、
大学生の生意気盛りだった頃に夢中になったモノには
ことごとく助けられる。
数ヶ月前、派遣社員としてのバビロンライフに本当に嫌気がさしていた時、
友人から大西巨人という妙な名前の作家の本を借りたんだ。
その巨人というオッサンは実際あまり知られていないんだけど、
文学界では相当に評価の高い人だとかで、
そのヨーセーという友人は文学が大好きな珍しいタイプの人間なんだが、
その彼が気焔をあげてオレにその巨人さんの本を薦めてきたんだ。
「これ、ホントすごいんだよ。
いや正直今まで読んだ日本の小説の中で一番すごかったかも」
ヨーセーというのは興奮すると人目も気にせず身体全体で興奮しちゃう
子供なような人間だからその勢いに押されてオレも
「じゃあ、とりあえず読んでみるよ」
で、その時借りた『神聖喜劇』という本が実際ホントにすごいんだ。
一冊500pくらいの文庫で全5巻。
しかも内容の大半が和洋を問わぬ古典文学からの引用。
話の中心は東堂2等兵という人間の一人称で語られる
日本の軍隊のリアルなソサイエティーの内情。
怖さというというよりは異様さで、
つきつめていくとそれが紛れもない滑稽さに繋がるんだけど、
普通の戦争小説では絶対に描かぬであろう些細な間抜けな、
「大根は軍事機密か」という事件などが、
過剰な精度で再現されるんだ。
「大根は軍事機密か」が気になる人は是非実際に読んでみてほしい。
気軽に薦められる本ではないけどね。
東堂2等兵という主人公の、確か、たった2ヶ月だか3ヶ月だかの話を、
その巨人というオッサンは、25年もの歳月をかけて書いたそうだ。
まあ、謎は多すぎてきりがないんだけど、
とにかくオレはその頃その本を仕事の行き帰りの電車の中で
眉間に皺寄せて難しい顔をして読んでいたんだ。
その時オレは東堂2等兵が物語の中で直面している「軍隊」という組織と、
今、オレが通っているバビロンという社会とが
明らかにダブっているように感じられ、恐縮だが、
東堂2等兵の奮闘ぶりに己の頼りない背中を支えられるような気がしてた。
励まされるというよりは、耐えろ、耐えろ、と言われるような感じで。
なんて偉そうなこと言っときながら実はオレ
まだその本を全部読み終えていない。
3巻まで読み終えて疲れたので休憩中である。
それというのもヨーセーがその5巻の分厚い本の束を貸してくれた時、
でもこれ、オレも読むのに半年くらいかかったから
玄ちゃんも途中寄り道しながらとか、無理しないで読むといいよ、
というような風変わりなアドバイスをくれたからなのだ。
しばらく経ったらまた読もうと思っている。
オレはただ音楽とか文学とか映画とかが、気分が滅入ってしまった時とかに、
そんなに期待していなかったのに想像以上のエネルギーをくれることがある、
ってなことを書こうと思っただけなのに
大西巨人の『神聖喜劇』のハナシを書いただけで随分と草臥れてしまった。
寄り道をして寄り道をして生きていけたらなあ。
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