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かんてんがあったので

かんてん

母が亡くなってから実家では母の遺物で
どうにも整理がつかぬものがいっぱいあった。
それを最近になってオヤジが急激な勢いで整理し始めた。
母が飲まずに残したガンに効くといういろいろな薬、
中には相当高額で買い取ったモノもあったようだが、
それらをいちいち販売元に電話してまだ使えるのか、
といったことを聞いてみたり、
販売元の電話番号がもう不通で諦めて、
という経緯を辿った後にオヤジはヤケ気味に、
大量のビンを一個一個、流しに中身を空け一気に処分していた。
台所の床に生命液、といったような名前だったと思うが、
どうも中国由来らしい怪しいラベルのビンが大量に転がり、
そのビンを覆っていた派手な黄色の箱が一面に広がっていて、
その中で格闘するかのようなオヤジの姿、これは鬼気迫るものだった。

台所にも賞味期限が切れて取り残された謎の食品がいっぱいあった。
それも片っ端から整理していった。
そういう作業はオレも好きなので手伝いつつ。
それでいつのか分からないかんてん(上記写真)の包装があり、
これをオヤジが無理矢理使おうとしていた。
ゼリーにしたらいいんじゃないか。
数日前にオヤジが言っていた。
それはオレや姉に聞こえるように、
暇だったらやってくれよ、という哀願を多少含む例のトーンだったが、
オレも姉も気にとめていなかった。

コーヒーゼリー

そして今日帰宅すると上記写真に映っている物体が冷蔵庫にあった。
姉と夕飯を喰いながら、これはなんだろうか、といぶかしんで話し合った結果、
恐らくこれは例のかんてんを使ってオヤジが何か作ったんだろうと一致。
臭いを嗅ぐが臭いはない様子。
少しだけ切って姉に勧めた。
あんた先食べてよ、というが姉に先に食べさせた。
すると答えはコーヒーぜりい(平仮名で記したい感じだ)、まがいだった。
何しろ色が変だし、オレも食べたけどまったく甘くない。
それにゼラチンではないからなのか濁っているようだし、
舌触りがツルッといかず、どちらかというとザラっという感じ。
これは、マズい、と百パーセント言い切れる代物だった。
姉が、クリームがあればいいんじゃない、と言う。
そんなにしてまで食べなくても、とオレが返すと、
減らなかったらお父さんが可哀想。
確かにそうだな。でもクリームをかけても
ただのクリームじゃ甘くないからまた一手間だね。
それからしばらく、細かく砕いてどうのこうのと、
作者であるオヤジは抜きにこのコーヒーぜりいの処理の仕方を検討しあった。

梅ゼリー

オヤジのぜりい作りはそれだけでは済まなかった。
上記写真の物体も冷蔵庫に、これまた入っていたのだ。
しかしあっちがコーヒーぜりいだと分かれば、
こっちは梅ゼリーなんだろう。
こっちは見た目がカワイイや。
少し期待して二人で味見したがこれまた渋い味わい。
甘みはないし梅は固い。
梅は梅酒の梅を使ったらしく、
姉は酒は飲めないに等しいので一個喰うのが難儀で
半分はオレが飲み込んだ。
この後しばらく家族総出でこれらの甘くないスイーツを
いろいろ工夫しながら食べ勧めていくはずである。
しかし、それにしても水色の縞をあしらったかんてんの袋が
いかにも昭和風でいいねえ。
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