アクセル長尾弾き語り
いや、弾き語り、マジ最強だから、
としきりにミノケンが言っていた。
ミノケンと改めて仲良く付き合い始めた頃、
高田渡の話しで盛り上がったのは随分前のことになるんじゃなかろうか。
それからしばらく経って、ミノケンがしきりにそんなことを言い出したのだ。
彼はオレのトモダチで、彼とは最初パンクで知り合った訳だけど、
彼と改めて仲良くなったのは、パンクの価値観以外の美的価値観が、
とてもよく似ていたからだったんじゃないだろうか。
オレもミノケンも表現活動を続けていて、
オレもミノケンもパンクロックはやらなくなったけど
何か人生の柱となるべき価値観が常に近いところにあるようである。
おかしなことだが、それは図らずもパンク的価値観なのかもしれなかった。
そんな付合いになったミノケンが、
弾き語りって最強だよ、とやたらオレに吹聴する時期があって、
それは弾き語りというシンプルな表現を、凌ぐものが他に考えられない、
という意味だったと思う。
数人で演奏するバンドと比べても、
ミノケンが常に取り組んでいる絵と比べても、という訳である。
彼はよく音楽をやっているオレに、表現として音楽が持っているチカラが羨ましい、
絵だとなかなか音楽みたいに伝わらない、というようなことを言った。
それを聞いて、ふむなるほど、日本において音楽はポピュラーな芸術で、
絵画はそれに比べて敷居の高い芸術だからなんだろう、とオレも思った。
音楽鑑賞が趣味の人と絵画鑑賞が趣味の人とでは
数字に大きな開きがあるだろうことは想像できそうだ。
それにしても、弾き語りって最強だよ、
という些か乱暴なミノケンのメッセージも、
オレには完全に否定できないところもある。
何故ならオレは弾き語りがそもそも好きだし、
声とギター(一般的に)だけで、余計な装飾がないから、
言葉の持つ力が最大限に発揮される。
じゃあアカペラはもっとシンプルだから最強の最強となるけど、
アカペラはオレ達にはポップじゃないから、
絵画以上にマニアックな表現になりかねない。
器楽独奏も然りである。
まあ、要はその弾き語りの善し悪しなんだけど、
弾き語りってすげえ難しいもんでさ、
オレは高校生の頃から弾き語りをやってるけど、
いつまでたってもやり損ねる感じ。
しかも人前に1人で立つってのは、
なかなか腹括る必要があるし、
それなりのナルシスチズムも必要なんだから。
自分が大好きな人間じゃないとなかなかできないよ。
オレなんか緊張してもともと下手なギターが
よりいっそう弾けない。
唄ももともと下手なうえに緊張しちゃうから声も震える。上ずる。
想像ではもう少しまともな弾き語りができると思ってたんだけど、
全然うまくいかないんだね。
それでも諦めだけはとことん悪いからずっと続けて、
数えてみたら高校生からだからざっと10年以上の歴史ができた。
10年以上ひとつ事を続けると、喰えるようになるとか、
モノになるとか、オマエの武器になるとか、
よく聞くけど、それは言い得て妙というんでしょうか、
オレもどうやら弾き語りがあまり緊張しないでやれるようになった。
「もう弾き語りなんてやりたくないな」と怖じ気づいたことさえ、
何度もあったような気がするけど、
やっと力まずにやれるようになったんだねえ、よくぞ頑張った。
演奏がうまくなったというよりは慣れただけなんだけど。
何しろ最近オレの弾き語りを久々に見たブレイキーが
いやあ最高に演奏が下手だったねえ、と指摘してくれたくらいなんだ。
ところで赤い疑惑にしろねろにしろ長く続けているうちに、
信じられないようなフォロウをしてくれる人物が現れるもので、
ついに史上初、ねろの映像を公開!
ミノケンとマイクに感謝。
としきりにミノケンが言っていた。
ミノケンと改めて仲良く付き合い始めた頃、
高田渡の話しで盛り上がったのは随分前のことになるんじゃなかろうか。
それからしばらく経って、ミノケンがしきりにそんなことを言い出したのだ。
彼はオレのトモダチで、彼とは最初パンクで知り合った訳だけど、
彼と改めて仲良くなったのは、パンクの価値観以外の美的価値観が、
とてもよく似ていたからだったんじゃないだろうか。
オレもミノケンも表現活動を続けていて、
オレもミノケンもパンクロックはやらなくなったけど
何か人生の柱となるべき価値観が常に近いところにあるようである。
おかしなことだが、それは図らずもパンク的価値観なのかもしれなかった。
そんな付合いになったミノケンが、
弾き語りって最強だよ、とやたらオレに吹聴する時期があって、
それは弾き語りというシンプルな表現を、凌ぐものが他に考えられない、
という意味だったと思う。
数人で演奏するバンドと比べても、
ミノケンが常に取り組んでいる絵と比べても、という訳である。
彼はよく音楽をやっているオレに、表現として音楽が持っているチカラが羨ましい、
絵だとなかなか音楽みたいに伝わらない、というようなことを言った。
それを聞いて、ふむなるほど、日本において音楽はポピュラーな芸術で、
絵画はそれに比べて敷居の高い芸術だからなんだろう、とオレも思った。
音楽鑑賞が趣味の人と絵画鑑賞が趣味の人とでは
数字に大きな開きがあるだろうことは想像できそうだ。
それにしても、弾き語りって最強だよ、
という些か乱暴なミノケンのメッセージも、
オレには完全に否定できないところもある。
何故ならオレは弾き語りがそもそも好きだし、
声とギター(一般的に)だけで、余計な装飾がないから、
言葉の持つ力が最大限に発揮される。
じゃあアカペラはもっとシンプルだから最強の最強となるけど、
アカペラはオレ達にはポップじゃないから、
絵画以上にマニアックな表現になりかねない。
器楽独奏も然りである。
まあ、要はその弾き語りの善し悪しなんだけど、
弾き語りってすげえ難しいもんでさ、
オレは高校生の頃から弾き語りをやってるけど、
いつまでたってもやり損ねる感じ。
しかも人前に1人で立つってのは、
なかなか腹括る必要があるし、
それなりのナルシスチズムも必要なんだから。
自分が大好きな人間じゃないとなかなかできないよ。
オレなんか緊張してもともと下手なギターが
よりいっそう弾けない。
唄ももともと下手なうえに緊張しちゃうから声も震える。上ずる。
想像ではもう少しまともな弾き語りができると思ってたんだけど、
全然うまくいかないんだね。
それでも諦めだけはとことん悪いからずっと続けて、
数えてみたら高校生からだからざっと10年以上の歴史ができた。
10年以上ひとつ事を続けると、喰えるようになるとか、
モノになるとか、オマエの武器になるとか、
よく聞くけど、それは言い得て妙というんでしょうか、
オレもどうやら弾き語りがあまり緊張しないでやれるようになった。
「もう弾き語りなんてやりたくないな」と怖じ気づいたことさえ、
何度もあったような気がするけど、
やっと力まずにやれるようになったんだねえ、よくぞ頑張った。
演奏がうまくなったというよりは慣れただけなんだけど。
何しろ最近オレの弾き語りを久々に見たブレイキーが
いやあ最高に演奏が下手だったねえ、と指摘してくれたくらいなんだ。
ところで赤い疑惑にしろねろにしろ長く続けているうちに、
信じられないようなフォロウをしてくれる人物が現れるもので、
ついに史上初、ねろの映像を公開!
ミノケンとマイクに感謝。
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