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セバドー 「ブランニューラブ」

オレの音楽ライフは手持ちの二、三百枚のCDと、
ハードディスクに保存した数千曲の音楽ファイルによって管理されている。
CDはピークの折(大学卒業時前後)、恐らく今の四倍の量であったが、
東南アジアへの貧乏旅行体験以降、すっかりコレクター癖がそぎ落とされ、
膨大な量のCDを見ていると何だかイライラして、
それからというものディスクユニオンに通ってはCDを売り、
本当に聞いていたいものだけを残してたら結局今の量になって落ち着いた。

だからアイチューンで曲を取り込んでPCに保存しておくというのは、
そういう「物持たな主義」が染み付いてしまったオレには大変都合がよかった。
でも結局音楽ファイルを増やしすぎると、結局モノが増えているような気がするので、
なるべく整理しようと心がけている。

オレが音楽を聴くのは通勤の自転車での往復二回と、
約十時間弱の勤務中(ワールドミュージックの会社で働いているので)と、
家に帰ってから一、二時間、と大体そんな感じで、
そうやって振り返ってみるとほとんど音楽を聞いて過ごしているようだ。

今はこの文章を書きながらアイチューンDJという機能に頼って音楽を聞いている。
オレはこのアイチューンDJで勝手に呼び出された曲を何の疑いもなく聞いているのだ。
何と怠慢なことなんだろう、とも思う。
しかし慣れは怖いもので、オレは今もこうして何の疑いもなく
アイチューンDJを聞くのであるが、オレの手持ちの数千曲のストックの中には、
オレの音楽史から厳選された精鋭達が詰まっているのであり、
それぞれの歴史は振幅が広く、油断をするとユニコーンの曲など、
オレが中学生の頃に聞いてたような曲まで飛び出す。
大多数はここ数年で取り入れた音楽たちなのだが、
安直「物持たな主義」的整理好きのオレでも(この曲は捨てられねーな)と
思った名曲は少数だがずっと残されてる。

ところで最近はワールドミュージックばっかり聞いて、
昔聞いてたようなオルタナティブロックなんて今はまず聞かないんだけど、
アイチューンDJで油断してたらオレが高校生の時に金玉を鷲掴みにされた
セバドーというアメリカの田舎のバンドの
「ブランニューラブ」という曲が流れてきてしまった。
セバドーはアメリカの90年代オルタナギターロック~グランジを通った人なら
知らぬものはいない、乱暴に形容すると裏ニルバーナ的、とでも言える程、
地味で渋すぎるのに、そのメロディーのよさから結構有名なバンドだった。
振り返ってみると当時のオレはイケイケドンドンで悩めるニルバーナより、
オタク臭全快の冴えないルックスで悩めるセバドーの方に、
明らかに多大なシンパシーを寄せていたようだ。

久しぶりにこのメロディーを、ギターの音色を、
途中で壊れてしまうギターの音色とを聞いて、
当時この曲に震えていた自分と、その自分が抱えていた音楽観と、
当時の青臭いオレの存在とをふっと思い出し、
苦い気分になりつつも、やっぱりこれはいい曲だな、と思った。

蛇足だけどこのセバドーのルーバーロウという人は宅録
(1人で重ね取りをして音源を作る)界の草分け的存在でもあったのだが、
彼が宅録で録った作品に感銘を受けたオレは、自分も、と思い、
MTR(宅録を可能にする機会)を購入して、
ねろという弾き語りソロユニットを結成して作品を作った。
今では懐かしいことのひとつである。

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