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次はワンマンで会いましょう

あっという間に2009年が終わってしまった。あと数時間で「2010年」という、どうも現実味のない数字の時代が始まります。う~んこまったこまった。

実際は差し迫って困ってもいないんだが、年明け一発目の赤い疑惑のライブが何と初のワンマンショーということになっていて、それだけは目下の心配事である。いったいお客さんは集まってくれるのだろうか。赤い疑惑のライブは集客が毎度微妙なのだ。

それにしても何でワンマン、しかも小岩で、と思う方があるかもしれないので説明しておくと、小岩のBUSHBASHという新しくできたライブハウスは、以前、別のライブハウスで働いていたカキヌマ君とキクチ君がそこを離れて新たに創設したハコで、そのBUSHBASHにはカキヌマ、キクチ両氏のハートが、愛情が、信念が注ぎ込まれているのであった。大袈裟な口調になってしまったが、とにかく素晴らしいハコなんだ。数年前から対バンなどで2人とは個人的にも仲良くなっていた━━2人ともそれぞれ自身もバンドマンであったので、今回のワンマンライブはBUSHBASHからの提案だった。

小岩BUSHBASHは2010年の1月、つまりジャニュアリーの平日は全日程、好きなバンドにワンマンをやらせるという。何という面白い試みだろう。通常のライブハウスではワンマンなんか出来ないような(悪い意味ではなく)バンドにワンマンライブという新しいステージを提供しようというのだ。まあ、平日なのでそもそも集客が心配でしかたないが、とにかくオレはお前達を信じてるぜ。何を言ってんだバカ野郎。

そういえば以前、実は1回赤い疑惑アコースティック名義でワンマンライブのような体のイベントをやったことがあった。前座というカタチでDIEGOのクボ君が唄って、その後1時間くらい、みっちり赤い疑惑をやったんだ。南阿佐ヶ谷駅の真上にある目立たぬビルの3階にあるお好み焼きバー「さんはうす」という小さな店が現場だった。お好み焼きバーという段階ですでに笑ってしまうが、それで名前が「さんはうす」というのだからマスターのセンスに脱帽である。マスターは音楽好きで店内には楽器やマイク、簡単なPAセットが完備されていて、ここでお好み焼きを食いながら酒を飲んでライブを見る、というのだからシュールさ半端なし。しかも店内はウエスタン風で、結果大成功に終わった赤い疑惑アコースティックライブの当夜も、ほぼ赤い疑惑の身内が集まっていたこともあり、これってアメリカンホームパーティー?と一瞬疑いたくなる程のアットホーミーな空間ができあがっていたのだ。

余談になったがそのアコースティックライブを除けば、赤い疑惑初のワンマンライブということになる。ワンマン、といえば昔は、なんかすげーよな、と思っていたけど、実際にワンマンやることになっても昔ほどの興奮はない。何分くらいやるの、と数人のフレンズに聞かれたけど多分1時間以上はやるんじゃないかな。オレたち、昔からプログレ体質なのか、曲の展開が激しくて、最近じゃ5分以内に終わる曲がないのよ。よいのか悪いのか、わからないが、だから10曲やったら1時間くらいだから多分それくらいでしょう。何分くらいやるの、と尋ねてくれたフレンズは当日来るつもりなのかね。オレは集客が心配なんだ。

この間の赤い疑惑企画「東京チムレンガ」のステージは満遍なく大好評だった。普段ちょくちょく見に来てくれてるような人が、いやあ、今日のライブはよかったよ、と口々にしててくれていたので、実際いいライブだったんだろうなあ。「今日はトールがよかったって言ってくれたから今日のライブはよかったんだよ」とブレーキーがオレにしみじみ漏らしていたが、説明しとくと、トールというのはオレたちの大学の後輩で同じようにバンドやっているヤツで、とにかく正直でいいやつなんだが、親しい間柄だからこそいつも冷静なライブレビューをブレーキーに伝達しているらしく、そんなトールが絶賛してたという訳だからブレーキーも満足だったのだろう。

確かにあの日のライブはよかった。企画のコンセプトや思い入れや意気込みが、空回りせずに作用した、気がした。企画というと、いままでは余計な気合いの空回りが露呈することがしばしばあった。しかしあん時は無駄なチカラを入れずにやることができた。集まってくれた対バンやお客さん全体が温かかった。ハートを信頼することのできる人間が集まってくれていた。そういう人間を集めることができるようになったのかもしれない。お客さんの熱気はギュッとしていてそれが視覚的に思い出されるほどだ。それで大量の汗をかいた。大量の汗をかいた時は大体いいライブだ。

そういえばDJのアメちゃんも、DJやってて体中から汗が湧いてくる瞬間があって、それがDJのやりがいなんだ、というようなことを真剣な調子で言ってたな。アメちゃん(ワンマンライブでDJをやってくれる)とは奇遇な縁で2009年はイベントの現場でも、また悲しきかな生業の現場でも随分と親しくさせてもらった。同い年で、表現スタイルは異なれど、辿ってきた道は異なれど、だけど心の中の重要なビートがオレを安心させてくれる。同時期に仲良くなったDJのリョウ君も然り、辿ってきた道は異なれど、というタイプ。ついでに言うと職場で知り合ったこれまたDJをやっているshhhhh君もそうだな。

だらだらととりとめもないことを書いた。集客が心配で仕方ないなどと弱音を吐いているが、振り返ってみると2009年の間に急激に赤い疑惑に接近してくださった方々がいっぱいいたなあ。励ましてくれる仲間がいっぱいあったなあ。昔は来てくれていたお客さんが今来なくなってしまった感じ。そういうことは事実としてあるけど、これだけ次から次へと強烈な出会いがあるのだからバンドは止められねえよなあ。出会い程デカいモンはないっすヨ、オレなんかそれしか無いっすもん。2009年の晩夏、EKDのライブが行なわれた海の家で、そんな風にオレに照れくさいことをわざわざ口にして伝えてくれたリョウ君の言葉が思い出される。オレもそうとしか思えないよ、リョウ君。

そういう訳でね、1/22金曜日、小岩で行なわれる赤い疑惑ワンマンライブはね、はっきり言って来ないと損だよ、特にオレのブログを陰で読んでいて、まだ実際のライブは観たことないの、なんて人が隠れていたら特にね。イヒヒヒヒ。

あけましておめでとう
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