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3月14日

起床。天気がよいので布団を干す。シーツを洗濯する。昨日オヤジが買ってきていた「芳醇」を牛乳と卵に浸してフレンチトーストを作り、起きてきた姉貴と朝食を摂る。昨日作ったカボチャのサラダも食べる。

食後、「排水溝の掃除なんですが」という清掃業者の若者が2人ドカドカとやってきて実家の床に青いビニールシートを敷いていく。一人はマスクをつけているから花粉症だろうか。昨日山登りにいったトモダチも御岳山の杉花粉にやられていた。もうそんな季節になったらしい。

「すぐに終わりますから」と清掃業者の人は言っている。何だかよく聞くうさん臭いセリフだな。しかし排水溝の掃除とは何をやるんだろう。オレは普段から排水溝の臭いについては興味があったので、清掃業者の兄ちゃんの作業を横合いから見守っていた。何やらワイヤーらしいものが、キッチンの流しの奥に差し込まれている。あまりにも気になるのでつい尋ねてみた。マスクをつけた男のほうだ。
「中はどうなってるんですか」
「はい?」
「いや、あの中はどんな風になってるんですか」
「はい?…」
「いや、あの、どんな風に清掃しているのでしょうかと思いまして」
「あぁ、水圧で掃除するんです。」
「はあ、そうですか。水圧ね」
マスクのにいちゃんには明らかに、オレらに構わないでくれ、とでも言いたげな怪訝そうな顔で応対されてしまったので、オレも、聞きたいことは聞けたし、もういいわい、という気分になってバンド練習の準備をした。

清掃業者の2人はすぐに去っていってしまったが、「排水溝を掃除したために一時的に発生した排水溝の嫌な臭い」がしばらく残っており、その臭いとオヤジの便所から出てくるタイミングがリンクしたために、オレはオヤジのウンコが便所周辺まで漂ってきたのかと思い、あまりにも可笑しかったのでオヤジに「ウンコした?」と聞いたら、オヤジはウンコをしたのじゃなかったらしく、すぐにその臭いが排水溝清掃のための臭いだったのだなあ、と悟ってオレの勘違いを謝ると、姉貴もオヤジもオレも可笑しくて笑い出したのだった。

布団を取り込んで原付で西荻のスタジオへ。今日はオヤジの車が使えないのだ。井の頭通り、吉祥寺を過ぎて右手に吉祥寺南病院が現れる。トモダチが最近糖尿病の発症で一時的に入院してたとこだ。ここの先代は随分評判の悪い病院だったらしいが、その病院の少し手前の左手に見慣れない床屋が出来ていたが、そうだ、ここは以前はレゲエ専門のレコード屋だったとこじゃないか。入ったことはなかったが、(こんなマニアックなお店やっていけるのだろうか)といつも少し気になっていた店だ。(やはり)と思う。(お店をやるのはタイヘンなことだ)そんなことを考えていたらスタジオについた。

ブレーキーが遅れるというので、クラッチと先にセッションを始めた。最近作った曲だけど難易度が高い為にライブでまだ納得いくできができた試しがない━━そのせいで最近はライブでやっていない曲を繰り返し練習してみる。楽器を躍りながら弾いてみるといろいろ気付くことがある。通常のロックを志すと、躍りながらギターを弾くということはあまりないようだが、躍りながらじゃないと逆に表現できないフレーズもあるんじゃないだろうか。アフリカのアーティストがみせるあの動きはどうだろう。

ブレーキーが合流してからは、名古屋で初披露する計画の新曲をいっきに仕上げる。いっきに仕上げると書いてみたが、いっきに仕上がる訳ではない。あーだこーだ言いながらも、一応練習時間内に「じゃあこのバージョンでいこう」という仮案が決まっただけである。「じゃあこのバージョンでいこう」となっても、ライブをしていくうちに「やっぱりあそこはこうしよう」とかいう提案が出たりすれば曲はある程度、オレたちの違和感がなくなってくるまで変わり続けるようだ。だから曲は完成した訳ではないのである。

ブレーキーが親戚との食事に、クラッチがホワイトデーの奉仕に、ということで練習後特に用事がなかったオレは、やや寂しさ感じつつも2人に別れを告げ吉祥寺に向かう。ワープにフライヤー撒布をお願いしにいく。薬局でウオノメコロリを買い、VICで空のCDRを購入。楽器屋に足を伸ばしオヤジのギター用にシールドを購入。オヤジへの貢ぎ物である。

帰宅。近所にあるイーオンに買物に行く。家の近所にこんな大きなスーパーができるとはまさか思わなかったが、こん畜生、あると便利だから使わざるをえない。賑やかに品物が並べられた食品棚が規則正しく何列も並行に走っていて、こっちから━━つまりレジ側から、向こう側━━つまり魚やら肉売場まではかなりの実質的距離があるのだ。こんなアメリカ型スーパーがこの狭い東京で必要なのかどうか疑わしいな、などと毎回思いながらオレは買物を続けるのだが、今日は大豆の水煮と長ひじきと、しょうがと料理用の清酒を購入。それで明日からのウィークデーのおにぎり用に特製の大豆佃煮を作る。

昨日の残り物と姉が作って少し焦がしてしまったカレイの煮付け(味にはまったく支障なく、むしろ旨かった)と、朝少し残ったカボチャのサラダを食べる。姉と一緒に食べる。オヤジが世話をしているバラライカ奏者の翔君が「徹子の部屋」に出たということだが、その映像がDVDで残っているというので姉と、徹子の滑舌が覚束ないことに注意を払いながら、楽しく鑑賞した。

晩メシが終わると民放の5チャンネルをそのままダラダラ流しながら姉と雑談。5チャンネルを、オレも姉も普段見る訳でないが、水道に関する番組━━東東京の金町浄水場が新たなシステムで東京の水を以前よりおいしい水にした、ということをさえないお笑い芸人が紹介する番組━━を、他のチャンネルから避難するようにして見始めたオレに姉貴が、特に何も文句を言わなかったのでしばらく5ちゃんねるをBGMに四方山バナシや恋の相談などをしたのであった。

ドタバタとオヤジが帰ってきて腹が減ったな、と言っている。米はさっきオレと姉貴で食べてしまったので、コメがないけど、と伝える。オヤジは「げえ~」と唸ったかと思うと、「でも食パンはあったよなあ」と、ここからは独り言のようになったので、オレは対応するのをやめてカムイ伝を読み始める。カムイ伝を読んでいる左前方の机の上でパンと何やら残り物を貪っているオヤジの活動音が激しく伝わってくる。オヤジの活動音はオレと姉貴で時々話題にするほど騒々しいのである。あまり読書に集中できなくなったので部屋に戻る。その後パソコンをやりに居間を通り抜けるときオヤジがソファーに座ったままこっち向きに寝ている。オヤジは大体いつも、ベッドに就いて寝る前に一度酒に飲まれたまま居間で眠りのリハーサルをやるのだ。夜中の2時とか3時とかにリハーサルから目覚めて、おもむろに洗面所がやかましくなったな、と思うと今度は寝室での本番の眠りに就くようであった。
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